My Souls

川崎市出身。しがない地方公務員ですが多趣味の持ち主。アマチュアSaxophone奏者/第26回日本クラシック音楽コンクール全国大会出場。ほかに、ピアノ、乗馬、ロシア語、読書…最近ファゴット始めました!

当たり前じゃないこと…

だいぶ更新が滞ってしまいました💦

この間、片手で数えられない本番をこなし、

年内の自分の本番は全て終了となりました🎷

 

今年最後の本番となったのは、10年以上、ほぼ毎年出場している

アンサンブルコンテスト神奈川県大会🎶

 

当初4人でカルテットとして出てましたが、

メンバー1人が結婚を機に辞めてしまったため

今は3人でトリオとして出場してます。

 

サクソフォン三重奏の曲はなかなか少なく、

私たちは弦楽三重奏曲をアレンジして臨む道を選んでます。

今年の選曲は、ピアノ曲では多少の知名度がある、エルンスト・ドホナーニの『弦楽三重奏曲 作品10 ハ長調』🎼

毎年のお役目ですが、私がアレンジ(移調作業が主ですが…)をしました!😊

 

そして迎えた本番当日…

 

本番のステージに立ち、私たちの演奏を披露することは叶いませんでした…

 

実は私たちメンバー、私以外のお二人はご夫婦で、そのお子さんが前日から体調不良になってしまったのです。

当日朝の決断…仕方ないことだし、しばらく実感が湧きませんでした。

 

楽器を持たず会場に足を運び、

ご迷惑をおかけした大会運営役員へ謝罪。

皆さん、温かいお言葉をかけてくださり、

中には涙ぐむ方も…

それでも私は必死で『大丈夫です』と言い張ってました😣

 

しかし、本来ステージに立ってるはずの時間に客席にいて、

『川崎ウィンズ サクソフォン三重奏は都合により出場辞退しました』

というアナウンスを聞いた瞬間、

これが現実なんだと初めて自覚し涙が溢れてきました。

 

演奏できる時間は、たったの5分!

その5分に、どれだけ自分が情熱を注いできたか、どれだけ身を削って挑んでいたのか…

自分でも、こんなに悔しいものなのかと改めて気付かされました。

 

きっと他の2人は、この悔しさと、私に対する罪悪感で、

もっと辛い思いをしてるのだろうと思います。

 

当然、誰が悪いわけではないのですが、

練習を重ね、本番の舞台に立てることが当たり前のことではない

それを実感しました。

 

なによりも、サクソフォン版に書換えて

大切に育て上げてきたドホナーニの素晴らしい曲を、皆さんに披露できなかったのが無念でした…

 

今はまだ喪失感が大きいですが、普通ではあまり経験できないこの気持ちを忘れずに

これからも一つ一つの本番を大切に、演奏を続けていきたいと思います😌